最近ネットで「若者のリモート老眼」なるワードを目にするようになりました。
「若者」と「老眼」と「リモート」という単語を強調したいのだと思いますが、若者の目がリモートワークで老化してしまうような印象を与えるネーミングは誤解を生みます。
そこでリモートワークが増えた今、目に何が起きているのかお伝えしたいと思います。
テレビのインタビューで裸眼視力1.5がリモートワークで1.2に低下したと話す女性がいました。
裸眼の視力が1.0以上ある人はデスクワークには不向きな目です。
同様に遠くを1.0以上に矯正された近視メガネ、遠くを1.0以上に弱めに矯正された遠視メガネもデスクワークには不向きです。
このようなメガネで長時間近方を見続けると近視や乱視を進めるリスクが高くなります。
パソコン画面への長時間のピント合わせが毛様体筋(調節筋)の緊張を生み、調節力が一時的に衰えます。
思うようにピントが合わなくなるのがこの「リモート老眼」なるものです。
問題を解決する方法としてデスクワーク用のメガネがあります。
それは近くを見るときの調節力、輻輳開散力など両眼視機能を考慮して調整します。
ドライブ用のメガネと近くのPC作業用のメガネでは目の使い方が全く違うので、目的に合ったメガネの使い分けを提案しています。
昨日のNHKスペシャルでもリモートワークによる目への負担を警告していました。
しばらくはアーカイブで視聴できるようなので参考にされてはいかかでしょう。