両眼視機能測定方法にはドイツ式と米国式があります。
もとは屈折検査だけでは分からなかった問題に対し、何とかして測定できないものだろうか?
先人の知恵で次々と測定方法が発明されてきました。
私たちは今、同じ疑問や問題にぶつかったときそれを利用させていただいています。
要は両眼視機能測定は手段であり目的ではありません。
測定データが表す意味を理解していれば「誤った数値が出た際」に気づきます。
ところが最近、両眼視機能測定プログラムが搭載された自動検眼システムを採用するお店が両眼視機能測定を謳うようになりました。
画面の指示どおりにチャートを進めていき検査の結果得られたデータでメガネを作るそうです。
私の感想は伝わりにくいかも知れませんが、目的地を決めない旅に出るようなイメージです。
これでは誤った数値が測定されても気づきません。
検眼システムが高価なこともあり結果的に高額なメガネになるようです。
売り上げを上げるための両眼視機能測定は本末転倒です。
写真はご紹介で来店された新規のお客様の完成メガネです。
持参されたペーパーグラスをデスクワーク用メガネに仕上げました。