私の日々の仕事には「嬉しいレンズ交換」と「残念なレンズ交換」があります。
残念なレンズ交換とは近視や乱視が進んでしまった結果の後追いのことです。
今回は嬉しいレンズ交換の例をご紹介します。
10年間メガネの度数を変えていなかった30代後半のお客様
来店時のオートレフ値
右 S-3.75 C-0.25 Ax17
左 S-3.75 C-0.25 Ax14
使用中のメガネ度数(矯正視力1.0)
右 S-3.00
左 S-3.00
両眼視機能測定では遠方内斜で、もしかすると近視が軽くなるのではとの希望が見えました。
当店では一か月後の見え方点検で度数が変わった場合は無料交換しています。
「初めはぼやけますが、ひと月使うと見えて來ると思います。もし改善しなければ無料で度数交換させていただきます。」
ということで矯正視力0.8まで弱め、プリズムで輻輳力を調整してメガネをお作りしました。
一か月後の再チェックでは案の定、矯正視力0.8→1.0に改善。
1カ月経過したオートレフ値にも変化がありました。
右 S-3.25 C-0.25 Ax27
左 S-3.25 C-0.25 Ax28
そして見えて來るどころかさらに度数を下げても見えるようになりました。
最終メガネ度数(矯正視力1.0)
右 S-2.25
左 S-2.25
メガネを掛けている間は肩こりも無くなったそうです。
私はレンズ度数を軽くし、お客様にも喜んでいただけることを「嬉しいレンズ交換」と呼んでいます。