両眼視に問題があった例

今日のお客様は20代女性で裸眼視力は両眼ともに1.0見えています。

 

夜対向車のライトが横に連なって見えてお困りのご様子。

 

眼科さんに相談されたものの、目に異常は見られないとの検査結果。

 

これといった問題解決へのアドバイスは頂けなかったそうです。

 

裸眼で遠くは見えているのでメガネの経験はありません。

 

メガネが必要なのかどうかも分からない前提でご来店されました。

 

私もお話しだけだと何が起きているのか、どのように見えているのかイメージできませんでした。

 

「とりあえず測定してみましょう。メガネで対応できるかどうかその結果次第ですね」

 

ということで両眼視機能をチェックしました。

 

 

測定してみると悩みの原因が少しずつ分かってきました。

 

遠見眼位+15、近見眼位+15

カバーテストは遠見、近見共に内斜の動き

オートレフ値よりも左右共に+1.50の遠視が隠れていました。

 

寄り眼になり過ぎていて物が二つに見え、両眼からの情報が上手く処理できない複視の状態でした。

 

詳しく尋ねると、実は小学生の頃から物が二つに見えていたけれど、皆もそうなんだと思っていて気にせず生活していたらしいのです。

 

運転時はセンターラインが2本見えているし夜はヘッドライトが4つ並んで見えている訳です。

話しはそれますが、学校視力検査は近視眼を見つけることが目的のため、このような例は見落とされてしまいます。

 

問題解決のため遠視メガネをお作りすることになり、ご本人もとても楽だと感じて頂けたようです。