夏休みに入り子供用メガネのご相談が増えてきました。
遠視メガネもありますが、今日は近視メガネの使い方についてお話しします。
一般的に5、6歳まで眼は成長していて遠視から正視へと変化します。
そこから正視を維持するタイプと近視になるタイプとに分かれます。
正視は遠くにある物を網膜上に結像するのでピントが合い、近視は網膜より前に結像するためぼやけます。
遠方視は正視の方が近視より優れています。
ところが、タブレットを40㎝の距離で見る場合はどうでしょう。
水晶体でピント調節できないと仮定すると正視はぼやけて見えないのに対し、S-2.50Dの近視はちょうどピントが合います。
40㎝の距離を見るには正視よりもS-2.50Dの近視の方が優れているのです。
近視は悪い目だと先入観だけで評価してはいけません。
もし、お子さんの近視がS-2.50Dなら40㎝の距離を見るときはメガネを外しなさいと指導するのが理にかなっています。
眼科処方箋で近視を完全矯正ではなく少し弱めにされるのも調節する負担を軽くするためだと思われます。
近視度数(完全矯正)と焦点距離の関係です。参考にして下さい。
1/度数×100(㎝)=裸眼焦点距離
S-1.00D 1/1=100㎝
S-1.50D 1/1.5=66.6㎝
S-2.00D 1/2=50㎝
S-2.50D 1/2.5=40㎝
S-3.00D 1/3=33.3㎝
S-4.00D 1/4=25㎝
S-5.00D 1/5=20㎝